ワクチン3回接種の医療従事者が新型コロナウイルスに感染した結果

臨床工学技士として病院で働いている私ですが、COVID-19と呼ばれる新型コロナウイルスに感染してしまいました。

なぜ感染したのか。病院ではどのように過ごしていたのか、症状はどうだったのかなど書いていこうと思います。

対ウィルス(Pixabayより)
対ウィルス(Pixabayより)

感染経路と発覚まで

現在新型コロナウイルスのオミクロン株の感染力が非常に強く、全国で感染が拡大していることは皆さま周知のことであると思います。

医療従事者の感染も増えていて、そのほとんどが家庭内からの持ち込み感染と言われています。

私の病院ではN-95と呼ばれる本来感染区域でのみ装着するマスクを常時付けて勤務するようになりました。
それによりもし気付かず感染していたとしても自身が他のスタッフにうつすことがないようにしています。

N-95マスク(Pixabayより)
N-95マスク(Pixabayより)

病院スタッフや患者など感染者はちらほらいましたが、私の場合は子どもの保育園からの持ち込み感染が原因である可能性が極めて高いと考えられました。
保育園関連で陽性者が増加しており、ある日から子どもが咳、鼻水などが出だしてから3日後でしょうか。
私も喉が痛くなりました。そして段々と倦怠感も感じるように。
そのまま業務をこなして帰宅。

翌日妻も喉が痛いと。声もかなり変わっており、職場で検査をしてから陰性ならそのまま働こうとして朝から検査をするため車で待機して検査をおこないました。

COVID-19陽性(Pixabayより)
COVID-19陽性イメージ(Pixabayより)

結果は夫婦共に陽性。
抗原検査だったのですが、かなり高い数値を記録していましたので偽陽性ではありません。
子どもは3歳ということもあり『みなし陽性』として検査をせず陽性として届け出をしてもらいました。

ということで自宅療養10日間を余儀なくされました。

冗談で休みたいから陽性になってしまえば良いなんて言っていたときもありましたが、いざ自分が陽性と判定されると自分の部署に迷惑をかけるだとか家に籠る期間の子どもの食事をどうしようだとか色々と考えてしまいました。

保健所の対応と療養期間

病院から渡されたLINEの県の療養サポートのアカウントに登録しました。
すると規約と個人情報の同意、電話番号、生年月日、名前を登録しました。

登録手前の画面
登録手前の画面

このアカウントからは毎日8時50分に体温とSPO2の報告を求める連絡がきます。
それに回答するだけで終わりです。

毎日の回答画面
毎日の回答画面

初日には保健所から聞き取りの連絡がきました。
妻は妊娠8ヶ月ということもあり重点観察の対象となっているため毎日連絡がきていました。

このLINEシステム自体は非常に評価したいと感じております。
ただ、発熱と酸素化以外の体調については知らされないため、倦怠感など他の症状が強い場合は自分で電話をしなければなりません。

電話もすぐにできるようなシステムなので非常につかいやすいものを作ってくれたなという印象です。

バルスオキシメーターも翌日には送られてきました!

貸し出してもらったパルスオキシメーター
貸し出してもらったパルスオキシメーター

子どもが気に入ってなかなか渡してくれなかったです。笑

支給品について

県や市などにより食事などの支給品が異なります。
一応希望の欄があったため希望しておきました。

妻の方は細かく連絡が来ていたため送りますねと電話口で言われていたこともあり、発症4日目に1人分の8日分が届きました。

支給品
支給品

段ボールいっぱいに入っていました。

入っていた用紙
入っていた用紙

説明書によると1人分の24食分。
ご丁寧に食事モデルまで。笑

入っていたもの
入っていたもの

食事がほとんどですがかなり助かる量です。
トイレットペーパーやティッシュペーパーもあり、生活をする上での最低限のものがありました。
飲み物が欲しかったかなー。

しかし1人分。しかも3歳児に食べさせるようなものは入っていないため、両親を頼りました。
食えるもん送ってくれー--!!!

双方の親からたくさんの食べ物や、職場の方から家の前に色々と届けていただいたりと支援をいただきなんとか家に籠って生活することができました!!

驚いたのが、療養7日経った日に、私分の支給品が届きました。笑

もうあと3日のところで8日分です。笑
いただけるのはありがたいんですがこれには家族みんなで笑いました。

症状の経過と後遺症

症状なんですが、ワクチン3回接種している私が初日のみ最高体温37.2℃
喉の痛みがほぼ1週間。咳が現在も出ている。倦怠感が発症から12日間という感じでした。
喉の痛みはかなり強い方でした。咳はよくある風邪という感じです。
倦怠感はワクチン接種後の副反応のような感じ。またはインフルエンザにかかったときのあの怠い感じや熱っぽい感じがあり、療養期間が終了しても続いていました。

妻はワクチン接種2回。発熱は2日目に最高37.4℃。喉の痛み、咳、倦怠感といった感じです。
倦怠感など全体的な重さとしては2日目と3日目にかなりキツかったようです。
完全にダウンして動けなくなる時間帯がありました。
症状はあまり長続きせず、5日目くらいには元気になっていたように思えます。

ウイルスイメージ(Pixabayより)
ウイルスイメージ(Pixabayより)

後遺症についてです。
私が発症しました。倦怠感はずっと抜けず療養期間が明けた後の出勤時には激しい倦怠感を感じて思うように身体が動かなったです。
頭もずっとボーっとしていました。

あとは激しい頭痛です。
元々頭痛持ちでもなく中々頭が痛くなることがないので驚きました。
療養8日目から発症し、夕方には動けなくなるほどでした。
今も少し出ることがありますが、長期的に続くような感じではなくなってきました。

続いてはいますが咳…もですかね。
未だに咳をしているのは周りも少し嫌かな…といったところで気にしています。

まさか自分がなるとは…と感じるところです。
発症自体もそうですが、後遺症まで。
しかもワクチン接種3回もして、3回目から1か月経過しているので抗体は充分量ある状態にもかかわらず。です。

ワクチンを打っていなかったら症状は確実に今回より重かったと思うと恐ろしくてたまりません。

自宅療養は入院と同じ!?

新型コロナウイルス感染症の陽性となり自宅療養となった場合、これは入院とみなされるってご存知でした???

加入している生命保険などで入院の一時金や入院保障などある場合は確認しておいてください!!

私は10万円、妻は30万円を受け取ることができそうです。

もしかかってしまった場合はご自身が加入している保険の内容を確認してください。
また、PayPayでは月額500円で加入でき感染した場合5万円を受け取ることができる簡単な保険をやっています。

最後に

イメージ(Pixabayより)
イメージ(Pixabayより)

実際にかかってみて…。
非常に恐ろしいです。
医療従事者であるため、おそらく他の方々より注意していたし、対策もしていたはずです。
ワクチンもいち早く接種させていただいています。

しかしそれでもかかってしまうのです。
非常に感染力が強く、症状も軽い方や無症状の方もいますが決して甘くみてはいけないものだと感じます。

家族もマスク…。(Pixabayより)
家族もマスク…。(Pixabayより)

確かにただの風邪といえばそうです。
インフルエンザのような感じ。そういう声もありますが、私たちが目指すところは実はそこなんです。
みんなでそのくらいに持っていくのがゴールです。なくなることはありません。
ただの風邪レベルにすることがゴールです。

ただ、今はそこまでなっていません。
私は未だに外で平気でマスクをしないで出かける人、走っている人、正しく付けていない人がいることが信じられません。
私たち医療従事者も限界を感じながら働いています。
リスクを背負っています。

毎日、毎日陽性の人と接するのは本当にストレスが激しいものだと感じます。

辛いのはみんな同じ…
辛いのはみんな同じ…

今回記事にして伝えたかったのは、そこそこ現状を理解し対策をしている医療従事者が実際に感染して感じたこと。体感したこと。県の対応、システムなどが知りたい方に伝わればと思ったからです。

あとは、家庭内感染。特に子どもからの持ち込み。
6歳以下の感染はかなり増えています。

周りもどんどん子どもからの感染していますが、本当に無理です。
小さいお子さんからは防げません。

良い対策を(Pixabayより)
良い対策を(Pixabayより)

しかしそれを少しでも少なくするためにも対策は必要です。
そして最早モラルですよ。自分も周りも守りましょう。

今回私たちの感染により他のスタッフへの感染がなかったことが本当に幸いだったと思います。
自分のせいでだれかにうつしたなんて最悪ですよね。

早く、元の生活を送りたいですね…。
みなさんも気を付けてください。

では。